FastAid
CPR TRAINING BOTTLE クリエイティブディレクション
紹介動画
ペットボトルで心肺蘇生訓練(CPR)ができるトレーニングキットを企画・開発プロジェクト「CPR TRAINING BOTTLE」。
空のペットボトルが人間の胸骨の硬さと酷似していることを実証し、高価だった心肺蘇生訓練器具を、ゴミになるはずのペットボトルで代替することに成功しました。
◾️サマリー
-課題・背景
CPRの普及を阻む「高い訓練コスト」
-我々のソリューション
飲み終えたペットボトルのリユースによる超低コストのCPR 訓練法の開発&普及
-成果と実績
実際に命を救った事例も生まれ、CPRができる人が毎日増加中。
◾️課題・背景
-CPRの普及を阻む「高い訓練コスト」
ペットボトルで心肺蘇生訓練(CPR)ができるトレーニングキットを企画・開発プロジェクト「CPR TRAINING BOTTLE」。 空のペットボトルが人間の胸骨の硬さと酷似していることを実証し、高価だった心肺蘇生訓練器具を、ゴミになるはずのペットボトルで代替することに成功しました。
◾️我々のソリューション
-飲み終えたペットボトルのリユースによる超低コストのCPR訓練法の開発&普及
CPR普及を目指すFastAidと共同で、最も売れている水であるサントリー天然水のボトルを再利用し心肺蘇生訓練ができるCPR TRAINING BOTTLEを開発。必要なのは空のボトルと紙のシートだけ。動画を見ながら誰でも簡単に、一般的な訓練キットの1/18という超低コストでCPRが学べる体験を設計。機器導入のコストがネックで広めづらかったCPRスキルを訓練キットの価格破壊で誰もが習得できるものに変えることができました。
実証実験
救急救命士の体にモーションキャプチャを取り付け、様々な心肺蘇生訓練機器と、サントリー天然水550mlペットボトルの両方にCPRを行い、それらの深さ/荷重/変形率を比較。世界的に使用されている標準的な訓練機器と遜色がない結果をペットボトルから計測することに成功しました。
プロトタイピング
様々なラフ案を元にプロトタイプを作成。訓練シートとラベルデザインが一体となって機能するように検証を重ねました。
ロゴデザイン
心臓(ハート)が脈打つ様子をイメージしたロゴデザイン。
トレーニングボトルと訓練シートのデザイン
トレーニングボトルのハートの絵柄が、訓練シートの絵柄の中にピッタリはまるようにデザイン。 使用者にシートの胸骨部分にボトルを置くのだと直感的に伝わるように設計しました。
トレーニング動画
動画に合わせてボトルにCPRを行える専用のトレーニング動画。CPRを体験できるだけではなく、心肺蘇生の必要性などの知識も含めて学べる構成に仕上げました。
◾️成果と実績
-実際に命を救った事例も生まれ、CPRができる人が毎日増加中。
クラウドファンディングには応援が殺到し、目標を約140%で達成。
人気のTV番組「林先生の初耳学」にも取り上げられるなど、CPR訓練が身近なものに。
質の高い訓練が手軽にできる教材として高く評価され、「グッドデザイン・ベスト100」に選出。
<審査委員による評価コメント>
ペットボトルの存在意義が問われる中、ただ悪者にするのではなく、その正しい活用方法を考えることも今を生きる人々の責任の一つである。従来の装置では多くの人に体験してもらいにくかった心臓マッサージの所作を、どこにでもあるペットボトルで可能にする。そのためにきちんとデータをとり、教材として利用できる状態まで高め、NPO側もサステナブルになる形で提供する。その「全体」のデザインを高く評価したい。
<受賞の詳細ページ>
https://www.g-mark.org/award/describe/52785
全国の企業や自治体でトレーニングイベントを開催中。手軽かつ安価に救命講習会が開催できることや、自宅から参加するオンライン救命講習で実技訓練ができることから、消防、医療機関、学校などで導入が進み、訓練用シートの累計出荷枚数は6万枚を超えています。「CPRトレーニングボトル」での訓練の受講者が、実際に突然の心停止に遭遇し、心肺蘇生を行い救命した事例も複数出ています。(2021年時点)
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