株式会社えだまめ

SAKEICE ブランディング

グラフィック

SAKEICE_design_1

日本酒を混ぜ込んだ、高アルコール度数のオトナのアイスクリーム「SAKEICE」の商品開発プロシェクト。 マーケティング戦略、ブランド戦略、ネーミング、ロゴ、パッケージデザイン、サービスサイトデザイン、店舗デザイン、PRに至るまで統合的なブランディングを担当しました。

◾️サマリー

-課題・背景

新奇性が著しく高い「日本酒入りアイスクリーム」がターゲットにどう受け入れられるか判断材料が少ない

-我々のソリューション

・定性調査を前提としたデザイン制作
・ターゲット変更を考慮したブランドストラクチャの再構築

-成果と実績

・SNSでの注目をきっかけに、 酒蔵や日本酒も含めたメディア露出が急増
・国内での反響が海外にも伝播し、海外進出も好調

◾️課題・背景

-新奇性が著しく高い「日本酒入りアイスクリーム」がターゲットにどう受け入れられるか判断材料が少ない

冷凍技術コンサルタント会社であるえだまめ社は、新規事業として「日本酒入りアイスクリーム」の開発に着手しました。日本の市場には、法規制の関係から日本酒を混ぜ込んだ高アルコール度数のアイスクリームはこれまで例がなく、マーケティング・デザインの観点から参考にできる先行事例がない状態でした。 日本酒は世界的に人気があり、特にインバウンド観光客の間で注目されています。この背景から、えだまめ社は外国人観光客を主要ターゲットに設定。しかし、新しい「日本酒入りアイスクリーム」に対する外国人観光客の反応は未知数であり、どんな商品か理解されない、理解されても受け入れられないリスクが懸念されました。

◾我々のソリューション

-定性調査を前提としたデザイン制作

前述の課題と背景を考慮し、ネーミングとロゴに関して定性調査を実施しました。ネーミングでは、調査結果から外国人に伝わりやすいようにシンプルに「SAKE」というワードを採用。さらに「ICE」と組み合わせることでカテゴリー名としても機能する「SAKEICE」という名前にしました。 このネーミングを基に、ロゴのラフ案をデザインし、実際にターゲットである外国人に対して複数回のインタビューを実施。このプロセスを通じて、ターゲットである外国人観光客に刺さる・伝わるロゴの方向性を検証しました。

ロゴのラフデザイン

インタビューを通して様々な地域の外国人でもどんな商品かを想像でき、さらに人気の高かったロゴを基にデザインをブラッシュアップしました。 ロゴのデザインは日本酒の象徴でもある「蛇の目」を三つ重ねることで、中央に3段積みのアイスが浮かび上がり、全体は家紋のようなデザインに仕上げました。筆文字をイメージしたタイポグラフィや和の伝統色を用い、外国人に刺さる和の伝統感がありながら現代的な佇まいを持ったSAKEICEのブランドをビジュアル化しました。

ロゴデザイン

Webサイトのキービジュアル

SAKEICE_design_4 SAKEICE_design_5 SAKEICE_design_6

パッケージデザイン

店舗デザイン

-ターゲット変更を考慮したブランドストラクチャの再構築

順調に進んでいたものの、コロナウイルスの影響によりターゲットであるインバウンド観光客の需要が見込めなくなったため、ターゲットの変更に合わせブランドの見直しが必要となりました。 浅草で展開していた実店舗や通販での販売実績を踏まえて、新たなターゲットは「ある程度お酒が好きな20〜30代女性」に設定。商品の価値を一貫させるため、機能的な価値はそのままに、情緒的な価値をターゲットに合わせて新たに策定しブランドストラクチャを再構築しました。

再構築したブランドストラクチャ

◾成果と実績

-SNSでの注目をきっかけに、 酒蔵や日本酒も含めたメディア露出が急増

SNSで注目を受け、酒蔵や日本酒を含むメディア露出が急増し、クラウドファンディングでは26日間で目標を大きく上回る934%の支援総額を達成し、2020年のITIで"SUPERIOR TASTE AWARD"を受賞しました。さらに、2020年6月からはB2Bで飲食店への提供を開始し、1年間で35店舗での導入が決定しています。2020年8月現在のメディア露出合計は国内外で500以上のメディアで取り上げられ、これまでに50種類以上のお酒とコラボ。オープンから4年間で15万食以上の販売数となり、XやInstagramでのお客様の投稿が大きく拡散され、最大リポスト数は2万※を記録しました。※2024年7月時点

SUPERIOR TASTE AWARD受賞

SNSでの注目を集め、女性層からの支持を獲得

-国内での反響が海外にも伝播し、海外進出も好調

ポストコロナ期に入ると、海外から輸出の相談が多数SAKEICEに寄せられました。コロナ中に英語・中国語メディアにも取り上げられていたところで認知が海外にも広がっており、それが問い合わせにつながっています。 2022年より、台湾・中国・香港・フィリピン・ベトナム・シンガポールなど複数国へのテスト輸出が行われています。特に台湾では非常に人気のブランドとなり、2024年に台湾に現地法人(ジョイントベンチャー)を設立し、本格的な進出が進行しています。

台湾でのポップアップ出店の様子

お問い合わせ

新規事業開発やブランディングのご依頼はこちら

無料

UIUXデザインやブランドデザインの
お役立ち資料を無料でご活用いただけます

資料ダウンロード